8月の死活問題

8月の終わり、自宅のエアコン2台が突然稼働しなくなった。死活問題とはこのことだ。リモコンで操作しても、1台は吹き出し口が不穏な開閉を繰り返すのみで、もう1台は開きすらしない。少しだけ涼しくなった時期で良かった……と思った … 続きを読む

「おっさん」は少数派

写真はMasayoさんに撮っていただいたもの。 2024年4月3日に発売された『大森靖子ライブクロニクル』のリリースイベントは、東京と大阪で計4回開催された。そのうち3回が、大森靖子さんと私のトークイベント。2013年か … 続きを読む

これ以上、どこをどう酔うのだ

2024年5月末、浴衣姿の五味未知子さんが一足早い夏を浅草に運んできた。午後の花やしきにはほどほどに人がいて、大学生と思われる男女のグループも何組か。まだ汗をかくほどではない気温のもと、花やしきに残されている昭和の雰囲気 … 続きを読む

赤字ぐらいでちょうどいい

12回目となった「ヤブ医者ごまかせNight」だが、前回の赤字に加えて、まさか今回、開催場所がなかなか決まらず流浪の民と化すとは思っていなかった。そんな我々の前に現れた、まぶしい約束の地は目黒すたごや。ふだんはスポーツ観 … 続きを読む

精神をインターネットに置いてはいけない、パンに込めるべき

「宗像さんは、その理解力と解像度でたくさんの女の子を救わないといけないので、ひとりにかまけている時間なんてないです」と育実に突然断言されて、イタリアンの店で私はパンをアヒージョに浸したまま、気が遠くなった。では、私自身は … 続きを読む

森の稜線

2024年4月13日、安藤未知さんの記念すべき初のワンライヴ「安藤未知 1st わんまんらいぶ『ボくの教室にはたくさんの端っこがあって』」が池袋西口GEKIBAで開催された。踊り手としての5年間の集大成となるイベントの中 … 続きを読む

一人ひとりへの気持ちが大きすぎる

育実さんの写真を撮った2024年4月上旬、私たちが会うのはまだ2回目で、初めはどこかぎこちなさがあった。ところが撮影が終わり、シカゴピザという成分の95%をチーズが占めている食べ物を口にする頃には、「宗像さんはInsta … 続きを読む

八重桜よりも赤く

「なんでお寺ではお香を焚くの?」 鎌倉の本覚寺の常香炉で、お香に火を点けようとしたとき、安藤未知さんがそんな疑問を口にするので、「そんな『なんでお寺にお参りするの?』みたいな疑問を持たないでよ」と言って、私はガスコンロを … 続きを読む