「チェンソーマン」を手がけたら、もう撮れないものはないはず

2023年3月17日、りんご太郎こと平井侑馬の呼びかけのもと、あるアイドルの古いファンが20人ほどが集まり、レンタルスペースでパーティーのようなことを行った。

平井侑馬はもともとは、第1期BiS時代から「あるアイドル」のファンだが、現在は映像作家として数々のアーティストのMV制作などで活躍している。そして2022年12月、「チェンソーマン」第10話のエンディングを手がけたことで、放送されるやいなや世界的な評価を受けることになった。嘘だと思うなら、そのエンディング動画のコメント欄を見てほしい。俺の虚妄じゃないんだってば。

平井侑馬は、第1期BiSが撮影フリーになってから研究員によって組織された映像集団・離島のメンバーだった。そのため、「チェンソーマン」第10話の放送後、かつて離島を作ったTumaさんが生きていたら、さぞ自慢しまくっただろうと、旧研究員たちがTwitterで話していたものだ。その7か月前にTumaさんは急逝していた。

33歳になった平井侑馬は言う。人生について細かいことが気にならなくなってきたと。彼の年齢のとき、私はこんな達観からはほど遠かったと思う。

今回、私はある女の子に声をかけたのだが、彼女と連絡を取っていることを他の人たちから驚かれた。前述したような平井侑馬の心境の変化を聞きつつ、「俺は50歳になっても苦しいまんまだよ」と言ったところ、だから彼女とも連絡を取れるのではないかと言われた。そうなのだろうか。

最過激派のまるせいの欠席は残念だったが、がすぴ〜となげきさんというポップアイコンが揃い、コロナ禍になってから会っていない人々とも久しぶりに再会した。だいたいの人と3年以上ぶりに会ったのだ。

料理がどんどん作られていくなか、ケーキも手作りされ、3月14日が誕生日の平井侑馬と、3月16日が誕生日の名古屋が祝われた。こういうパーティー感も久しぶりだな。

「あるアイドル」の写真9枚を時系列に並べるクイズも行われて、これが非常に白熱した。ところで、今、彼女のMVを撮るべきなのは誰だろうか——ということを、みんな口に話さない程度には大人だし、私だけが大人げないのだ。

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