2026年5月24日の「ヤブ医者ごまかせNight」vol.16は、開催されて本当に良かった。Have a Nice Day!のメンバーだった内藤さんと、Have a Nice Day!のファンのまっちが来てくれたからだ。不意の再会ほどドラマティックなものはない。
ここ数年、「ヤブ医者ごまかせNight」を毎年5月に開催しているのは、Tumaさんととしまるがこの世を去ったのが5月だからだ。今回はミチバヤシリオが来れないし、客は少ないだろうな……と、会場のROCK CAFE LOFTに着いてみると、ROCK CAFE LOFTのスタッフのみなさんがいるだけで、前飲みをしていたはずのがすぴ~もフランクもいない。どうしようもないイベントだな……と楽屋であるROCK CAFE LOFT2階に行くと、系列店舗である新宿LOFTでの数々の写真が飾られている。フリクションとリザードのモノクロ写真が飾られた一角は、いまや映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』のワンシーンそのものだ。
がすぴ~もフランクもやっと来て、スタート時間になったものの、何かを始める雰囲気でもないので、ROCK CAFE LOFTのレコード棚を漁りながら、私がレコードとトークで場をつないだのだが、50分もやることに。主催者であるRice&Beerのライヴがなんとか始まったものの、わずか10分。いつものようにライヴ・パートは平成墓嵐に丸投げである。よくやってくれるな。
そんなところに、ドアを開けてふたりの男性が入ってきた。我が目を疑った。元Have a Nice Day!の内藤さんと、Have a Nice Day!ファンのまっちである。内藤さんと会うのは、間違いなく10年ぶりだ。話を聞くと、内藤さんが現在活動をしている島々のライヴが昼に北千住であり、そこにフランクとまっちも行っていたのだとか。興に乗った内藤さんは、Have a Nice Day!の「Are You Ready~フォーエバーヤング」まで歌ってくれた。まったくヴォーカルの高音が衰えていない。こんなことが10年の歳月を越えて起きるものなのかと、目の前の光景が信じられなかったし、フランクはよくオケをすぐに出せたな。
なぜ内藤さんと会うのが10年ぶりかというと、2015年1月後半に内藤さんが怪我をきっかけにHave a Nice Day!を離れ、2015年11月18日の恵比寿LIQUIDROOMで華々しく復活したものの、2016年にHave a Nice Day!を去ったからだ。この辺の経緯は『blood on the mosh pit』のMVも参照してほしい。その監督の岩淵弘樹さんは、いまや「純烈 ドキュメンタリー映画『死ぬまで推すのか』」の監督だ。極端すぎる。
そのため10年ほど会ってなかったのだが、そもそも内藤さんとちゃんと話した記憶がない。島々での活動に触れて、内藤さんがヘヴィなワールドミュージックのリスナーであることがわかったことも衝撃的だった。『blood on the mosh pit』では、内藤さんと私が同世代(内藤さんが2歳年上)であることにも驚いたのだが、1990年代のワールドミュージックのブームの話題を共有できる人だとは想像もしていなかった。Have a Nice Day!から想像するのが無理だ。
2016年のHave a Nice Day!という点では、私は2026年4月に、実に10年ぶりとなる浅見北斗さんのインタビューをしたばかり。さわちゃんはZOCXのマネージャーなのでよく会う。チャンシマさんには会えていないが、こうして内藤さんに再会できて感無量。浅見北斗さんは、インタビューで「俺はノスタルジーみたいのが、もともと苦手なの」と、彼らしいことを言っていたが、「MUSIC AWARDS JAPAN」にスーツで出席するようになった私は、浮ついて自分の足元を忘れることを避けたくて仕方がない。一番そうなるのが嫌なのだ、そうなりそうだから。私はそういう人間だったっけ?
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/15d10f1137cf311b8aaa247dabd8dd2310be583d
「ヤブ医者ごまかせNight」vol.16は、斉藤コウジが歌い、夕月未終が踊る、でんぱ組.incの「でんでんぱっしょん」、全員で怒号のような大合唱となったH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」で終了。どんだけ平成に生きている集団なんだよ。
次回「ヤブ医者ごまかせNight」は8月に開催予定。令和では肩身が狭いみなさんに会えれば幸いだ。
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