もうずっと2013年でいいよ

2023年9月17日午前5時、「ヤブ医者ごまかせNight」vol.11が、数々の笑いと奇行と奇声、そして甘酸っぱい赤字を残して終了した。……あんなに客が入ったのに赤字なの!? それはともかくとして、今回はミチバヤシリオ … 続きを読む

BLAZE前広場のアーリーアダプター

2023年9月1日の昼過ぎ、「ヤブ医者ごまかせNight」の打ち合わせが、その日の夜に行われることが決まった。私は数万字に及ぶ原稿を推敲して編集部に送信し、「この忙しいときに……」と思いながら自宅を出たが、別にバイネーム … 続きを読む

マイ・ファースト・コロナ

2023年8月、お盆真っ盛りに、遂に私もコロナに感染した。2020年春にコロナ禍が日本を襲ってから3年以上、周囲から呆れられるほど神経質に過ごしてきたが、あえなく陥落である。これまでの8つの波はなんとかやり過ごしてきたも … 続きを読む

希望の轍とBallet Mécanique

18時を過ぎてもまだ日が高い7月の中旬、カフェで向かいあうころもてんは、どこか落ち着かない。今こうしている間も、鬱が抜けないのが表情からわかる。彼女は、最近の私を見かねて、わざわざ広末涼子さんのTシャツを着て来てくれたの … 続きを読む

哀には慣れないんだ

BiSHについては、2015年4月30日のシークレット・デビュー・ライヴから、2023年6月29日の解散ライヴまでを見届けることができたわけだが、私はどこか「いいとこどり」をしたようなうしろめたさを感じてしまう。それは、 … 続きを読む

カタストロフィーの予感と恍惚

ころもてんと初めて話したのは、2020年、彼女がアイドルだった時代の取材だった。日本がコロナに襲われて初めての夏、Zoom越しのころもてんは当時15歳。その歳でそんなにしっかりしていて生きづらくないのか、と私が問うと、「 … 続きを読む

老いへの解像度

2023年5月6日にこの世を去ったとしまるの通夜(彼はプロテスタントだったので前夜式という形だった)が、2023年5月14日に都内の教会で行われた。葬儀の会場には、生前の写真が並べられており、そこには私が知らないとしまる … 続きを読む

便器の男

2013年5月26日、BiSにテンテンコが新メンバーのひとりとして加入した。当時、テンテンコは秋葉原ディアステージで働いていたので、そこでの彼女のファン、いわゆる「点胡界隈」が、BiSのファンである「研究員」に合流するこ … 続きを読む

上野の観覧車と君と映画

久しぶりに会った安藤未知さんに「2年ぶり!」と言ったところ、もっと最近ライヴに来ていたと彼女から指摘された。たしかに、よく考えたら去年の夏に、安藤未知さんを勝手に心配した私が大塚までライヴを見にいっていた。たった半年ぶり … 続きを読む